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piece of『HAVE』その11「芝居」
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『芝居』2016年@日暮里d-倉庫。現代劇作家シリーズvol.6 サミュエル・ベケットです。ベケットといえば、「ゴドーを待ちながら」ですが、僕はゴドーをちゃんと見たことはなく、『芝居』の内容はhttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%9D%E5%B1%85_(%E3%83%99%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
で、壺に入った男1女2の計3人が照明スポットが当たった時だけしゃべるという、ワンアイデアでひたすら進むストイックかつミニマルな作品です。
いやー。やるたびに難しくなる現代劇作家シリーズですが、この戯曲も難しかった、、、、。首だけになってひたすら喋るだけの戯曲をダンスカンパニー初期型がやるっていうだけでギャグだと思うんだけど、もう、開き直って動き回りました。ベケットの解釈は他の団体に任せて初期型は初期型として、“この戯曲”をやるしかない、と。たぶん、ベケットは怒るだろうなーいやむしろカンカンに怒らせてやれ!と思いながら作りましたwww。
ベケットに関しては、こないだの飴屋法水さんのやつがめっぽう面白かったので、ちょとマジメに勉強したくなりました。
今回『HAVE』では、「野暮なオトコはゲス・death・HELL」と「夢Quad芝居」をやります。「野暮な〜」はパフォーマーの実体験をラップで語ることによって、現実を虚構の中に持ち込む異化効果を生み出し、「夢〜」はベケットの実験ダンス映像作品「Quad」を「芝居」の中に出現させることによってベケット自身を異化効果的に表現するという試みでした。なんで異化らなければならないかは自分でもちょとよくわかってないです。
piece of 『HAVE』その10“水流し”
“水流し”2006〜2012年@ギャラリー ル・デコ。初期型メンバーMJこと松崎淳氏が所属していた、パフォーマンスグループ、メガロシアターさんが毎年末にオールナイトで催すイベントで、メガロさんの幅広い人脈からほんとに幅広い人ジャンルの人たちが集まって、一晩中パフォーマンスをするというデカダンな年越しイベントです。水流しというのは、紙にその年の忘れたいことを書いて、それを巫女さん(本物!)がお祓いして流し去ってくれるというメーンイベントがあって、水流し。
このイベントで、初期型はけっこう実験的な試演的なことをやらせてもらいました。本公演につながるピースや、名作「笠地蔵」がここで生まれました。
今回『HAVE』では、「蝋人形のヤケチャ」をやります。日本の誇るヘビーメタルバンド聖飢魔兇量抄覆鬟吋船磴妊ヴァー。どういういきさつで生まれたピースかは忘れましたwwwプリミティブなロックを感じていただければと。NO_027.jpegNO_028.jpeg
piece of『HAVE』その9「DUMB」
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『DUMB』2009年@アサヒ アートスクエア。前作、MELEEのスポーツの要素を拡大した作品。広いアサヒアートスクエアを心置きなく走り回り転がり回りました。
作品のスポーティな突き抜け感とは反して、作品作りに悩んでいた時期だったような気がします。アート色強いコンセプチュアルな作品にあこがれつつ、ワハハ本舗みたいに常に笑わせ楽しませる舞台が好き!と、なんか自分の中で板挟みの感情があって、それを整理しつつ収めきれず、いかに表現に繋げるかに苦心惨憺していたという感じだったかなと。
今回『HAVE』では「ヘルバウンド」をやります。ラララ・ヒューマンステップスみたいにカッコよくなりたい!という思いでやってます。
piece of『HAVE』その7「MELEE」
『MELEE』2007年@麻布die pratze。
『MELEE〜日独友好記念公演〜』2008年@シアターイワト。ドイツのダンスカンパニー、コンスタンツァ・マクラス&ドーキーパークの作品『Back to the Present』に大いに影響された(ような気がする、たぶん)作品。日独友好記念というのは、ドーキーパークとは関係なく、初期型メンバーの畦地亜耶加がドイツ留学するので、壮行会を兼ねての公演。(ちなみに上記ドーキーパーク作品に現・初期型メンバーもっしゅ氏が出演していたという、めぐり合わせ!)
今の初期型に通底するスタイルを確立した作品。コンセプトは“スポーツとホラー”。相反するようで、スポーツしてる時ってホラーな顔してるよなーとか、相反するものの同居について興味を持っていたのだと思う(それはたぶん今も)。悲しさと美しさの同居とか、そういうのも。
https://youtu.be/Ei6ITAxa3O8
piece of『HAVE』その6「踊ってみた、をみた」
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『踊ってみた、をみた』2013年@BankART Studio NYK。大野一雄フェス参加作品。
コミニュティダンスとして、新しいダンスの形“踊ってみた”に注目。
“踊ってみた”とは、アニメソングなどに振り付けた踊りを、ダンサーとして訓練されていない一般人がニコニコ動画等に投稿するムーブメントで、Mプロデューサー曰く、舞台芸術としてのダンスやストリートカルチャーとしてのダンスとも違った新しい文脈で生まれたダンスムーブメントとして注目した、とのこと。振付の発生の仕方から、振付の伝播の仕方まで、たしかに新しいダンスのカタチの1つであると思いました。
今回『HAVE』では「〜で踊ってみた」をやります。ニコ動に投稿される動画も“〜で踊ってみた”というタイトルで投稿されるのですが、〜に入るのは曲名(主にアニソン)のみで、初期型では、曲名だけじゃツマラン〜に入るのはなんでもいいじゃん、ということでこのピースが生まれました。毎回違うお題を出します。ダンサーの瞬発力が試されます。
https://youtu.be/ADVVjILAr_s
piece of『HAVE』その5 「ダンパ・ダンパ・ダンパ@ヨコハマ」
『ダンパ・ダンパ・ダンパ@ヨコハマ』2012年。@BankART Studio NYK。大野一雄フェス参加作品。
大野一雄フェスとは大野一雄https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%87%8E%E4%B8%80%E9%9B%84という偉大な舞踊家・舞踏家の名を冠した2004年から続けられている現代アートフェスティバルです。日本の前衛舞踊としての舞踏(暗黒舞踏)はもちろん、現在のコンテンポラリーダンス、もっと広い意味での身体表現等に焦点を当てた多角的な視点を持つフェスです。
その中の、広い意味での身体表現というところで、お題をいただいたのが初期型。パラパラという、クラブカルチャーから生まれた手踊り。盆踊り文化などとの関連性から語られたり、廃れたようで近年もどこかしらで根強く生き続ける“パラパラ”に注目したのでした。
『ダンパ・ダンパ・ダンパ@ヨコハマ』は、そのパラパラシリーズの2作目。1年目がパラパラそのもに関してのアプローチ。2年目はパラパラが現在最も息づいているシーン、“コスプレダンパ”に注目。コスプレ愛好者たちが、クラブ等でパーティーしたときにパラパラをやるらしいとのこと。我々はコスプレという日本独特の文化と、さらにパラパラの生まれた土壌についてリサーチし作品に臨みました。
今回『HAVE』では「竹の子族」と「ギョーカイ☆ブンブン物語」をやります。パラパラの初源的形である竹の子族。「ギョー...」ではパラパラが生まれた80年代バブル期当時の空気感。そういったものを表現出来たらなぁと思います。
http://bankart1929.seesaa.net/article/301498545.html
piece of 『HAVE』その4 「ワキのニオイをワキガという」
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『ワキのニオイをワキガという』初演2000年@森下スタジオ。
初期型が初期型と名乗る前に作られた、初のグループ作品。
脇の下に手を当てて、小鳥のように腕を上下させて空気を押し出す。その時にオナラのような音が出る。シンプルかつコケティッシュな動き、そして生理的に気になる音。そのシンプルな要素ゆえに今まで様々なダンスが生まれました。
今回は、2014年にコレオグラファーの目「足袋nce vol.2」@こしがや能楽堂で上演したパフォーマンスをWrapUpしました。
いつか単独ワキ公演をやりたいなー。
piece of 『HAVE』その3 「青森県のせむし男」
『青森県のせむし男』2014年5月。@日暮里d-倉庫。現代劇作家シリーズvol.4参加作品。寺山修司 作、劇団 天井桟敷の旗揚げ公演の戯曲です。海外の作家と違い、最近の若者にもまだまだ影響力の強い日本アングラ文化の代名詞ともいえる“テラヤマ”、そのイメージを払拭することに苦労しました。主演(大正マツ役)の平澤君が元つかこうへい劇団ということで、寺山的(ある種つかこうへい的?)アングラ芝居をしつつ、映像使ったり、ミュージシャン兼緊縛師Mr.ジェルノさんが参加していたので和太鼓使ったり、亀甲縛りしたり、やりたい放題の初期型POPがやれたかなぁと。
たまたま公演日が寺山修司の命日とかぶってたので、天国から観てるかなぁ、困りながら笑ってくれるかなぁとかそんなこと思いながらの公演でした。
今回『HAVE』では、この戯曲の最も淫靡なシーン、奇形の息子との近親相姦シーンです。初期型はPOPなので、エログロをいかにPOPにということで、オトコ2人のいびつなコンタクトインプロビゼーションで表現しました。上に乗る大正マツを床に触れさせてはならない!という縛りを設けることで、想像以上の緊迫感とアングラドタバタ感が観客の笑いを誘わずにはいられません。HAVE鉄板シーンの1つ。今回は初演からのマツ吉役、糸山君に代わり、素朴系新人 菊池鴻良 君(22)が挑戦します。素朴系ゆえにより一層淫靡さが増しました(笑)そんなこんなで、乞うご期待です。
piece of 『HAVE』その2「まだらなまだらいんげん豆が旅立つよ」
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『まだらなまだらいんげん豆が旅立つよ』2006年@麻布die-pratze。初の単独公演作品です。初期衝動がつまった作品。タイトルは当時とても影響受け、作品でも使わせてもらったThe Residentsの曲名から。未熟なトコロ多々ありましたが、今につながるマスターピース。このときは、ダンスに演劇的手法で新しいこと面白いことたくさんできるだろー、というかんじでモリモリしてました。
今回『HAVE』では、「キスしそうな」をやります。ギャグなしの男女キレイめ系DUOです。もともとは、日野晃という武術家のダンス?ワークショップの中で、“正面に立つ”というのがあって、対面した人のド正面に立つとカチッとハマるようなそんな感覚があるぞーという。それをモチーフにしてます。美男美女にしかし出来ないDUOです。『HAVE』の中では少ないシリアスでセンシティブなピースとなっております。
piece of『HAVE』その1 「出口なし」
『出口なし』(原題 HUIS-CLOS 閉ざされた扉の意)
2015年5月上演@日暮里d-倉庫。
die pratze主催の現代劇作家シリーズvol.5 J=P・サルトル 、です。(あらすじhttp://sphinx44.seesaa.net/article/366184436.html)
現代の偉大な哲学者、思想家サルトルの戯曲。最高にテンパりました。“演劇”の戯曲というより、サルトルの思想・哲学を具現化する為の戯曲といったかんじで、ドラマ的コトバ的には全然面白くない!だもんで、どーやってジツゾン主義しつつ面白くするか&#8265;&#65038;というとこで、モンモンモンと煮詰まりました(ほんとサルトル恨みました)。が、しかし!それゆえに得るものも多く、大きく、戯曲というものに対する考え方をあらためるキッカケになったとも言えます。とりわけ、この年からフェスティバル参加者によるシンポジウムが行われることとなり、同じ戯曲に取り組んだ作家が一堂に会し、あーだこーだ言い合ったのですが、そこで、ああ!とか、なるほど!とか、へー!とか目からウロコ的なことがたくさんありました。一言で言えば、他の参加者の戯曲に対する愛!みたいなところに驚嘆致しました。このフェスティバルに参加してる方の多くは、作/演出という形で作品を発表しておらず、既存の戯曲を読み解き演出するというスタイルで活動されており、その方々の戯曲への接し方、向かい合い方は新しい知見でした。「オレとは違う。し、今まで会った演劇人とも違うかも、、、」でした。端的に言うと、戯曲からのハミ出し方の境界線の線引きが大きくちがうなぁと。戯曲との距離の取り方、そもそも戯曲とは?←コレ今に至る。
今回『HAVE』の中では、「淪落の女+暗く深い川」をやります。同性愛者であるイネスの巡り巡り堕ちてゆく様を鉄棒で表現。そして、ガルサンとエステル、死後も人間関係のしがらみや過剰な(?)自意識から逃れらないという様をツイスターで表現しましたwww。
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