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『出口なし』フェスを終えて考えたいろんなこと
d-倉庫『出口なし』フェスを終え2カ月以上経ちますが、フェス及び初期型作品『HUISッ!CLOSッ!』から考えたいろんなこと。

今年の戯曲フェスは当日パンフ(各団体の作品ノート)、アフタートーク、シンポジウムと新しい要素が加わり過去の戯曲フェスに比べ、我々参加者のみならず、観客も大いに得るもの(観劇体験がより深く、鮮明に、そして啓発的になった)があったように思います。特にアフタートーク、シンポジウムにて、直接同戯曲に取組んだ人々と対話したことは、その作家の文章を読んだり、舞台作品を観ることとは別の角度(もしくはそれ以上の)交流・知見を得ることとなりました。
サルトル(及び、実存主義哲学)についてはまだまだ勉強不足で、この公演を経たからといって「サルトルってさぁー、、、実存主義ってさぁー、、、」みたいなことを云々出来るレベルではないのですが、戯曲「出口なし」に関してはいくつかの気づきや、我々なりの意見が言えるかもしれません。
「出口なし」は
.悒織ソな戯曲だ→shelf矢野さんが言ってて、「やっぱし!」となったとこなんですが、戯曲読み慣れてない我々でも、台詞に違和感を感じました。(なんでここでこのセリフ&#8265;&#65038;みたいな)
昼ドラみたいだ→設定は地獄という非現実的なものなのに、人物の背景はドロドロ昼ドラ、人情劇だなと。
実存主義の説明書だ→いたるところにサルトル本人の言葉がちりばめられており、(1944年段階の)実存主義を分かりやすく解説した物語と言える。

と、かなりおおざっぱに「出口なし」を分析したわけですが、我々の作品『HUISッ!CLOSッ!』はこの3つの点を土台にして作られておりまして、なんやかんや初期型なりのサルトル及び「出口なし」に対する考察・アプローチはそれなりにあったわけで、で!でも、それよりなによりカワムラにとって大いなる発見(であり、今後の課題ともなりうる)だったのは“戯曲”というものに対する各団体のスタンスの違い、温度差だったといえます。
シンポジウムの最後に(長堀さん矢野さんの意見交換に割って)「(お二人は)戯曲LOVEですねー。」って言っちゃったんですけど、ほんとそう思いました。聖書か聖典かっていうほど、戯曲戯曲戯曲と、まず戯曲ありきなんですね。A.T.で石本華江さんがおっしゃってましたが、ワタシにとって戯曲は作品を作る上でのモチーフの一つに過ぎず、ワタシという作品(もしくはワタシの踊りまたは世界観)を表現するための切口の一つ、というような事を仰ってたのですが(カワムラの理解では)、なんというか、ダンスってそゆとこ強いよなーとあらためて思いました。戯曲(なり、絵画なり諸々の作品)に対して、アプローチというかリサーチを重ねて作品を作るっていうより、その戯曲を味わうというか、印象というか、パン!と受けた閃きからダンス作るとこあるよなーと。ま、もちろんいろんな人いますので、一概には言えませんが、自分含め、そういうダンス作家が多い印象。ダンスという表現が基本、抽象性メインになってくるので、リサーチをしましたってのを作品に盛り込むのはなんだか説明的になりがちなんだろなーとか、ダンス方面の人は説明的ってのを特に嫌うよなーとか、そんなこと思いました。
という、ダンス方面の“戯曲”への取り組み方に対して、劇作の人々の戯曲に対するリスペクト・取組み方、我々ダンス方面は大いに見習うべきところがあると思います。
で、ただ、初期型の作品の感想ツイートで、あなた達はこの戯曲じゃなくてもいいんじゃないの、みたいなツイートがあったのですが、それには賛同出来かねます。おそらくこのツイートは劇作方面の方からだと思うのですが、この意見は戯曲可能性を狭めてしまうのではないかと思いますし、劇作方面の方の戯曲リスペクト!の陥ってはいけない思考の一つだと思います。僕は戯曲の可能性を狭めてしまうことは戯曲LOVEの諸刃の剣ではないかと考えてます。戯曲LOVE&リスペクトはその戯曲への思い入れみたいなものに変化して、その思入れってのはひとつ間違うと偏見にもなり得るのではないかと。恋人に理想を押し付けるではないけど、戯曲は恋するものでなく愛するもんじゃないかなと(笑)
うーん。
僕の希望は、戯曲(及び全ての芸術作品)は常に無限の可能性を期待されている存在でいてほしいということです。



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